建設用語集

命綱

命綱(いのちづな)とは、落下事故の可能性を伴う作業を行う際、落下防止のために装備されるロープワイヤーの事を指す。転じて、危機的な状況で最低限の保身を維持するためのものなどを指す。 高所や河川など不安定な足場での作業には生命の危険が伴う。 この危険を軽減するために使用されるのが命綱である。 容易には外れないような仕方で身体に結びつけたロープワイヤー足場や壁などに固定しておき、万が一落下した場合でも下にたたきつけられたり水に流されたりしないようにする。 電線の架線工事や建築現場などで高所作業を行うための命綱安全帯と呼ばれる。 宇宙で船外作業を行う宇宙飛行士と宇宙船を繋ぐ空気補給や通信のための命綱にはその形状からアンビリカルケーブル(臍の緒)の異名がある。 転義して、生活や生命の危機から救ってくれるものを命綱とも呼ぶ。