杭基礎とは、主に軟弱な地盤における構造物の建設において、浅い基礎では構造物を支えることができない地盤の場合に、深く杭を打ち込み、構造物を支える基礎。
支持方式によって、支持杭と摩擦杭に分けられる。 支持杭では先端を支持層に到達させ、主として杭の先端に上向きに働く先端支持力によって荷重を支える。 一方摩擦杭では先端を支持層まで到達させず、主として杭の側面と地盤との間に働く周面摩擦力によって荷重を支える。摩擦杭は、支持層がかなり深い場合に採用されることが多い。
杭基礎に用いられる杭は、木杭、コンクリート杭、鋼管杭がほとんどである。この中でコンクリート杭は工場などで作られたPC杭などを回転圧入やハンマーで打ち込む既製コンクリート杭と、予め掘削したボーリング孔にコンクリートを流し込む場所打ちコンクリート杭に分かれる。